生活習慣病薬 10年の変遷とこれから
高血圧の半数がCCBで開始 糖尿病は3割がSGLT2阻害薬
公開日時 2021/12/01 00:00
「医師の処方動向をよむ」は2010年7月号から11年以上、インテージリアルワールド(旧社名:医療情報総合研究所)の調剤レセプトを用いた実処方データから、各種薬剤の使用動向を分析してきた。2010年と言えば、DPP-4阻害薬が相次ぎ上市された頃で、同阻害薬はその後、配合剤の登場もあり、2型糖尿病治療のベース薬のひとつに成長した。そこで最終回の今回は、糖尿病や高血圧といった生活習慣病治療薬の患者数ベースの処方動向を振り返る。まず、高血圧を見てみる。2010年以前からARBが激しい競争を繰り広げていたのは記憶に新しいが、インテージリアルワールドのデータでは当時も今も、処方患者数はカルシウム拮抗薬(CCB)の方が上回り、2番手にARBとなっている。新規患者に限っても、その半数はCCBから、3分の1は...