ノバルティス ファーマは7月8日、日本交通との間で、タクシー乗務員の高血圧対策の強化に向けて業務連携したと発表した。連携の第一弾として、7月下旬に2社共催で高血圧対策をテーマにタクシー乗務員向け講習会を実施する予定。連携を通じて、高血圧に起因する疾患の予防や早期発見、早期治療を促進し、タクシー運転手の健康課題に取り組むとしている。

タクシーなど事業用自動車の事故防止に向け、健康に起因する事故への対応が国土交通省やタクシー事業者において重点課題に位置付けられている。1万人以上の乗務員を抱える日本交通では、これまでにも無呼吸症候群（SAS）簡易検査の実施や血圧測定の強化、脳ドッグ受診推奨など健康管理強化を進めてきた。健康管理のさらなる促進に向けてノバルティスと連携し、取り組みを進めていくという。

ノバルティスのレオ・リー代表取締役社長は「タクシー乗務員とタクシーを利用する人々を高血圧対策という観点からサポートする提携は、製薬企業としてのミッションを実現する上でも貴重な機会になる」とコメント。日本交通の若林泰治代表取締役社長は「協業により高血圧対策の取り組みを進化させ、社員がより安心して長期に働ける環境作りにつながると期待している。さらに運輸業界における健康増進、健康に対する意識向上の一助となれば望外の喜びだ」としている。