MSD レカルブリオ発売 初のカルバペネム系抗生物質製剤とβ-ラクタマーゼ阻害薬の合剤
公開日時 2021/11/10 04:49
MSDは11月9日、注射用カルバペネム系抗菌薬・レカルブリオ配合点滴静注用を発売した。日本初のカルバペネム系抗生物質製剤とβラクタマーゼ阻害剤との配合剤となる。含有成分は、カルバペネム系抗生物質製剤であるイミペネム水和物、シラスタチンナトリウムに、新規のβ-ラクタマーゼ阻害薬レレバクタム水和物となる。同社は、「カルバペネム耐性グラム陰性菌による感染症に対する新たな治療選択肢となることが期待される」としている。
イミペネムとシラスタチンは既承認の成分で、カルバペネム系抗生物質製剤・チエナム点滴静注用などとして販売されている。
レカルブリオの適応菌種は、同剤に感性の大腸菌、シトロバクター属、クレブシエラ属、エンテロバクター属、セラチア属、緑膿菌、アシネトバクター属(ただし、カルバペネム系抗菌薬に耐性を示す菌株に限る)。適応症は「各種感染症」。
カルバペネム耐性腸内細菌科細菌やカルバペネム耐性緑膿菌などのカルバペネム耐性グラム陰性菌による感染症は予後不良で、治療選択肢が限られている。