日本リリー 片頭痛で申請中のラスミジタンコハク酸塩 第一三共と販売契約提携
公開日時 2021/09/01 04:49
日本イーライリリーは8月30日、片頭痛の適応で申請中の「ラスミジタンコハク酸塩(一般名)」について、第一三共と国内での販売提携契約を締結したと発表した。両社は片頭痛治療薬・エムガルティ(一般名:ガルカネズマブ(遺伝子組換え)についても契約を締結している。同社は、中枢神経・疼痛領域での実績とグローバルネットワークをベースに、国内で強固な営業基盤を有する第一三共との販売提携を拡大することで、価値を最大化したい考えだ。
ラスミジタンコハク酸塩は、片頭痛発作の急性期治療薬として開発された、低分子のセロトニン (5-HT)1F受容体作動薬。エムガルティと同様に、製造販売承認は日本イーライリリーが有し、承認取得後の流通・販売を第一三共が担う。また、医療従事者への情報提供活動は両社で実施するとしている。エムガルディは、片頭痛発作の発症抑制を効能・効果としており、片頭痛領域でのパイプラインが拡充されることになる。
同剤は、片頭痛の急性期治療薬として2019年11月、米国において承認を取得し、現在では世界4か国で上市されている。