スズケン 連結子会社3社を含む希望退職者の募集開始 投資原資の創出に卸売事業の構造改革が必要と判断
公開日時 2021/08/25 20:10
スズケンは8月25日の取締役会で、同社と連結対象子会社3社(サンキ、アスティス、翔薬)で希望退職者等の募集を行うことを決議した。また、今年3月に設立した新会社「スズケンビジネスアソシエ(SBA)」に対するグループ間接機能の共同化・集約化を目的とした転籍を行うことも決定した。
同社は、2023年3月期を最終年度とする3か年の中期成長戦略「May I “health” you? 5.0~第3の創業期~」を策定し、中期ビジョンの一つとして「One Point Improvement『更なる筋肉質化』」に取り組んでいる。このなかで、今後の持続的な成長に向けた新たな投資原資を創出し続けるためには、「医薬品卸売事業の抜本的な構造改革が必要」と判断。その一環として人員および年齢構成の適正化を行うことを目的に、希望退職者の募集を行うことを決議した。
◎希望退職の対象は45~59歳の正社員 退職日は12月31日を予定
希望退職の対象者は原則として、2021年12月31日時点の満年齢が45~59歳の正社員。連結対象子会社3社は、各社の規定による。優遇措置として、各社所定の退職金規程に基づく支給に加えて、特別一時金を加算して支給する。さらに希望者には再就職支援を行う。なお、募集期間は、2021年10月18日~10月29日。退職日は2021年12月31日。
◎SBA 対象人員の個別同意による転籍 出向者には転籍を前提に協議も
一方、スズケンビジネスアソシエ(SBA)への転籍の概要も明らかになった。業務稼働から約半年を経て、更なる集約化・業務拡大が見込まれるなか、対象人員の個別同意による転籍を進める。今後はグループ各社(医薬品製造事業、保険薬局事業など)における重複する機能の見直しを進め、グループガバナンスの更なる強化にも取り組む。なお、SBAへの出向者および出向予定者には、SBAへの転籍を前提として協議を行う。なお、転籍する社員に対しては転籍一時金の支払いなどの措置を実施する。