東京地裁判決を踏まえ卸各社がコメント 「判決を厳粛に受け止め、引き続き信頼回復に全力で努める」
公開日時 2021/06/30 17:20
独立行政法人地域医療機能推進機構(JCHO)が発注した医療用医薬品の入札をめぐる談合事件で、独占禁止法違法罪に問われたアルフレッサホールディングス、スズケン、東邦ホールディングスの3社は6月30日、東京地裁の有罪判決(
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◎アルフレッサHD 更なるコンプライアンス体制の強化と再発防止策の徹底に取り組む
アルフレッサホールディングスは、「株主の皆様、お得意様、取引先をはじめ関係各位に多大なご迷惑とご心配をおかけしておりますことを心よりお詫び申し上げます。当社および(子会社の)アルフレッサは、このような事態に至りましたことを厳粛に受け止め、2020 年 12月 14 日に発表したリリース(役員報酬の一部返上およびグループの再発防止策)の通り、役職員一同、更なるコンプライアンス体制の強化と再発防止策の徹底に取り組み、早期の信頼回復に最善を尽くしてまいります」とコメントした。
◎スズケン 取締役と執行役員の月額報酬の減額率を10%加算
スズケンは、2020年12月から実施している取締役と執行役員の月額報酬の減額について、各々減額率を10%ずつ加算したうえで継続していくと発表した。コンプライアンス順守の徹底に取り組む決意表明などとして行っているもの。▽宮田浩美社長と浅野茂副社長が40%、▽社外取締役を除く取締役3人が30%、▽執行役員15人が20%—それぞれ減額する。期間は7月から22年6月まで。
◎東邦HD 判決を厳粛に受け止め、引き続き信頼回復に全力で努めたい
東邦ホールディングスは、「このような事態に至りましたことは誠に遺憾であり、株主をはじめ関係者の皆様にご心配とご迷惑をおかけしておりますことを衷心よりお詫び申し上げます。当社グループは、2020 年 12 月に公表した再発防止のためのコンプライアンス強化に全社を挙げて取り組んでおりますが、このたびの判決を厳粛に受け止め、引き続き信頼回復に全力で努めてまいります」とコメントした。