武田薬品 抗がん剤アルンブリグ錠を発売 ALK陽性NSCLCの1次治療から使用可
公開日時 2021/04/26 04:50
武田薬品は4月23日、チロシンキナーゼ阻害薬アルンブリグ錠30mg、同錠90mg(一般名:ブリグチニブ)を発売した。ALK融合遺伝子陽性の切除不能な進行・再発の非小細胞肺がん(NSCLC)を適応とする1次及び2次治療以降の治療薬となる。
同剤の適応はALK陽性が確認された患者で、ALK陽性を判定するためのコンパニオン診断薬として、アボットジャパンの「Vysis ALK Break Apart FISHプローブキット」が承認されている。武田薬品は、「それ以外の体外診断用医薬品または医療機器についても順次検討を行っている」としている。
【4月23日発売】
▽アルンブリグ錠30mg、同錠90mg(ブリグチニブ、武田薬品)
薬効分類:429 その他の腫瘍用薬(内用薬)
効能・効果:ALK融合遺伝子陽性の切除不能な進行・再発の非小細胞肺がん
薬価:30mg1錠 4200.50円
90mg1錠 1万1598.00円(1日薬価:2万3195.90円)
ALKを選択的に阻害する次世代チロシンキナーゼ阻害薬(ALK-TKI)。ALK融合遺伝子陽性の腫瘍に対して、ALKのリン酸化を阻害することで、腫瘍の増殖を抑制すると考えられている。同剤はALK陽性のNSCLCの1次治療から使える。ALK 陽性を判定するためのコンパニオン診断薬として、アボットジャパンの「Vysis ALK Break Apart FISH プローブキット」が承認されている。