AD治療薬レケンビ 処方経験医の処方増意向は74%
第一選択薬としての処方は44%にとどまる
公開日時 2024/12/01 00:00
アルツハイマー病(AD)は最も一般的な認知症であり、アミロイドβ(Aβ)と呼ばれる異常なタンパク質の蓄積と神経原線維変化という脳内での2つの変化を特徴としており、これらが進行性の認知機能低下を引き起こすと考えられている。2023年12月に発売されたアルツハイマー病治療薬のレケンビ点滴静注(一般名:レカネマブ)は、主としてAβプロトフィブリルに作用する。Aβプロトフィブリルは、Aβがかたまりになる途中の物質で、レケンビがAβプロトフィブリルと結合し、異物を排除する細胞のミクログリアを引き寄せることによりAβを除去。その結果、脳のAβが減り、アルツハイマー病の進行が遅らせ、認知機能の低下を緩やかにすることが期待されて...