アステラス製薬 リピトールの共同販促を7月31日で終了 ヴィアトリス製薬が8月から単独で
公開日時 2021/04/02 04:50
アステラス製薬は4月1日、HMG-CoA還元酵素阻害剤「リピトール錠 5mg、10mg」のヴィアトリス製薬との共同販促を7月31日で終了すると発表した。ヴィアトリス製薬と合意したもので、8月からはヴィアトリス製薬が単独でリピトールの販促活動を行う。また、同日付で、アステラス製薬からヴィアトリス製薬に製造販売承認を承継し、販売を移管する予定。
同社はファイザーと1993年11月にリピトールの国内開発・製造・共同販促に関するライセンス契約を締結。2000年5月の発売から共同販促をスタートさせた。同剤は、国内のHMG-CoA還元酵素阻害剤市場で大型化が図られ、業績の牽引役として注目された薬剤でもある。今回の共同販促終了は今年3月末の契約満了に伴うもので、両社の協議により7月末まで契約を延長した。なお、リピトールの販売はファイザーからヴィアトリス製薬に引き継がれており、今年8月以降は同社が行う。
なお、アステラス製薬におけるリピトールの売上高は、2019年度127億円、20年度予測で102億円。同社は、共同販促終了に伴う2021年3月期連結業績予想への影響は軽微としている。