丸石製薬 プロポフォール静注1%20mL「マルイシ」が一時的な「欠品」に 出荷再開は2月中旬を予定
公開日時 2021/01/13 04:53
丸石製薬は1月12日、同社のプロポフォール静注1%20mL「マルイシ」について一時的に「欠品」すると医療関係者に情報提供を開始した。新型コロナウイルス(COVID-19)の世界的流行に伴う輸入元の生産量減少と空輸の遅延を主な理由にあげた。次回出荷は2月中旬を予定している。同社は医療関係者向けに配付した文書を通じ、「製薬会社としての重要な使命である医薬品の安定供給の確保ができず、医療関係者の皆さま、患者様に多大なるご迷惑をおかけすることになった」とお詫びした。
プロポフォール静注1%20mL「マルイシ」(包装・20mL×5管)をめぐっては、昨年12月にも今回と同様の理由から、在庫数が希薄な状況になったとして「出荷調整」の案内を医療関係者に行っていた。また、その際は出荷調整の解除時期についても確定次第改めて連絡する旨を伝えていた。
今回は、昨年末らいの在庫数の希薄な状況から、ついに一時的な「欠品」をアナウンスする事態に発展した。同剤は、全身麻酔の導入および維持、集中治療における人工呼吸中の鎮静に用いられる。薬剤の特性を考えると医療機関が行う手術など通常診療への影響は大きい。同社としては、2月中旬の出荷再開を目指す方針を示しており、代替品として、プロポフォール静注1%50mL「マルイシ」(包装・50mL)をあげた。