キッセイ薬品と丸石製薬 静注透析そう痒症改善薬・コルスバ 12月13日発売
公開日時 2023/12/13 04:49
キッセイ薬品と丸石製薬は12月13日に静注透析そう痒症改善薬・コルスバ静注透析用シリンジ17.5μg、同25.0μg、同35.0μg(一般名:ジフェリケファリン酢酸塩)を発売する。コルスバはκオピオイド受容体作動薬で、血液透析患者におけるそう痒症の改善を適応症とした初の静脈注射用製剤。薬価は17.5μg0.7mL1筒2971円、25μg0.7mL1筒3609円、35μg0.7mL1筒 4341円となる。
コルスバは、体重に応じて定められた投与量を週3回、透析終了時の返血時に透析回路静脈側に注入して用いる。なお、同様の作用機序を有する経口剤であるナルフラフィン塩酸塩とは投与経路が異なる。
コルスバは丸石製薬が米国カラセラピューティクス社から国内導入したもの。日本では丸石製薬とキッセイ薬品が共同開発して、丸石製薬が製造販売承認を取得。丸石製薬が製造を担い、キッセイ薬品が販売する。
両社は、「本剤は透析医療現場での利便性を向上させたプレフィルドシリンジの静脈注射用製剤」とした上で、「キッセイ薬品と丸石製薬は、本剤を医療現場に提供することで、透析そう痒症治療の選択肢を広げ、血液透析患者さんのQOL向上に一層貢献できるよう努める」としている。