小林化工は12月11日夜、同社が製造販売した経口抗真菌剤『イトラコナゾール錠50「MEEK」』(ロット番号:T0EG08)を服用した患者1人が10日に死亡したと発表した。患者が服用していたのは本来含まれるべきではないベンゾジアゼピン系睡眠剤リルマザホン塩酸塩水和物が混入された製品で、12月4日から自主回収(クラスⅠ)していたもの。
同社は、「本製剤と死亡の因果関係を含め詳細な調査を早急に進める」と説明。「患者様がお亡くなりになったことを極めて重く受け止め、改めまして心より深くお詫び申し上げます」とのコメントを発表した。
◎健康被害は133例、交通事故は2例増えて16例
福井県健康福祉部医薬食品・衛生課によると、当該薬剤を服用した患者は364人。これまでに報告された健康被害は133例(11日午前零時段階)で、睡眠導入剤が原因と思われる交通事故は前日から2例増えて16例報告されていた。また入院を伴う健康被害は34例(退院例も含む)となっている。