参天製薬 緑内障治療薬の国内など独占的開発・販売契約を締結 米・アエリー社と
公開日時 2020/10/29 04:50
参天製薬は10月28日、米国アエリーファーマシューティカルズ(Aerie Pharmaceuticals)と日本・アジア諸国における緑内障治療薬RhopressaとRocklatanの権利および独占的開発・販売契約を締結したことを発表した。
アエリー社は眼科に特化した製薬会社で、開放隅角緑内障、眼表面の疾患および網膜疾患に向けたファースト・イン・クラスの治療薬の創薬、開発、製品化に注力している。
Rhopressa(一般名:ネタルスジル点眼液0.02%)およびRocklatan(一般名:ネタルスジル/ラタノプロスト点眼液0.02%/0.005%)は、米国で承認販売されている。Rhopressaについては、日本で初となる第3相試験を実施する準備を進めており、2020年末までに試験開始予定としている。
参天製薬の谷内樹生代表取締役社長兼CEOは、「緑内障患者は増加の一途をたどっている。アンメットメディカルニーズ(治療満足度の低い領域のニーズ)が残る緑内障治療において、製品ラインナップが増え、患者に新たな治療の選択肢を提供できるチャンスが増えることを期待している」と述べている。
アエリー社のVicente Anido, Jr(医学博士)会長兼CEOは、「日本および東アジアでは約10億ドルの緑内障市場があるといわれている。当社の緑内障製品の開発と販売をはじめ治療選択肢を拡充する上で、参天製薬とともに、このコラボレーションを成功させていきたい」としている。
契約に基づきアエリー社は、5000 万ドルの一時金と最大9900 万ドルの各種開発・販売マイルストーンを受け取る。また、同社は製品の純売上高の25%を超える追加的な対価を受け取る権利を有する。
【訂正】下線部の表記に誤りがありました。修正します(修正済み 20年11月12日12時5分)