参天製薬 翼状片治療薬候補・CBT-001でライセンス契約 米・Cloudbreak社と
公開日時 2024/08/07 04:49
参天製薬は8月6日、米・Cloudbreak社とマルチキナーゼ阻害剤 CBT-001について、日本を含む東南アジア諸国においてライセンス契約を締結したと発表した。CBT-001は、翼状片の治療を目的として、 Cloudbreak社が独自開発しているニンテダニブ乳化点眼剤。契約に基づき、 Cloudbreak社は参天製薬に対し、対象地域 における 製剤の開発・製造・販売に関する権利を許諾する。
契約では、CBT-001について日本、韓国およびベトナム、タイ、マレーシア、フィリピン、シンガポール、インドネシアの東南アジア諸国におけるライセンス契約を締結。Cloudbreak社は最大 9100万米ドルの契約一時金とマイルストンを受け取る。また、製品の売上に応じて2桁台の両立でロイヤルティを受け取る権利があるという。
ニンテダニブは、VEGF受容体、PDGF受容体、FGF受容体に作用し、血管新生および線維化を抑制する。米国では前期第2相試験が完了。米国のほか、オーストラリア、ニュージーランド、中国、インドで大規模多施設国際共同第3相臨床試験が実施されている。
翼状片は、結膜から発生し角膜表面に進展する非悪性の線維血管組織増殖。現在、翼状片を 適応とした治療薬はなく、重症化してから外科的切除する治療法が一般的となっている。