AZ COPDの遠隔診療・服薬指導で検証開始 MICINのオンライン診療サービスで
公開日時 2020/07/31 04:50
アストラゼネカは、7月29日、マイシン(MICIN)のオンライン診療サービス「curon(クロン)」を用い、慢性閉塞性肺疾患(COPD)患者を対象とした遠隔診療・服薬指導の活用に向けた検証プログラムを 7 月から開始することを発表した。高齢の患者にも対象を広げ、個別のライフスタイルにあわせた治療継続のサポートにむけて検証を進めていく。個別のライフスタイルにあわせた治療継続のサポートで検証を進める。
クロンでは、患者はスマートフォンアプリや電話を使用し、予約から医師との遠隔診察、医療機関への支払、薬局薬剤師による服薬指導、支払、医薬品の自宅での受け取りまでを一括して遠隔で行うことができ、通院の負担を軽減することが可能になる。処方箋については医療機関がクロン上から薬局へファックス送信できる。服薬指導後では、薬局薬剤師がオンラインや電話で吸入薬の服薬状況や副作用確認し、 生活シーンに合わせた情報提供等を患者に提供し、適切なフォローアップを実施する。
COPD は、継続治療による長期的な症状コントロールが必要な疾患だが、特に高齢者の患者では吸入薬などの治療薬が適切な回数や方法で使用されづらく、薬剤師などによる継続的な服薬指導のサポートがないと、効果が不十分または継続治療を中断してしまうケースがあり、アドヒアランス(理解のうえでの服薬順守)向上が求められている。
新型コロナウイルス感染症の流行でCOPD の者が感染すると、重症化のリスクにつながる可能性がある。外来通院は感染症の罹患リスクが高くなるとの指摘もあり、新型コロナウイルス感染症の第2波の可能性に備えるためにもオンラインや電話による遠隔診療へのニーズが高まっている。