エムスリーとアリババクラウド 「COVID-19肺炎画像解析プログラム」を4週間弱でスピード承認
公開日時 2020/06/30 04:50
エムスリーとアリババクラウドは6月29日、医用画像解析ソフトウェア「COVID-19肺炎画像解析プログラム Ali-M3」の製造販売承認を取得したと発表した。胸部CT画像からCOVID-19による異常領域の存在可能性を抽出し、医師の診断支援を行うツールの位置づけ。同製品は6月3日に厚労省に対し医療機器製造販売承認申請し、わずか4週間弱でのスピード承認となった。
COVID-19の確定診断はPCR検査や抗原検査により行われるが、感染疑い患者は、診療時に胸部CT検査が実施されるケースも少なくなく、検査直後にCOVID-19の存在可能性の判断を補助するツールとして有益であると考えられている。
同製品は、COVID-19肺炎の医師の診断の補助ツールの位置づけで、確定診断には使用できない。ただ、医療機関の感染リスクの回避や院内感染対策などを食い止める手段となるほか、医師や看護師など医療従事者の肉体的・精神的負担を軽減する手段として期待されている。なお、エムスリーは全国100施設の医療機関を対象に、4カ月間の無償支援を行う。