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MRディテール 3月1週目、平時の69%に落ち込む Web講演会は144%に伸長 新型コロナで

公開日時 2020/03/16 04:52
3月1週目のMR活動によるDTL数は1月の週平均の69%にまで落ち込んだ―。ヘルスケア領域の市場調査などを手掛けるインテージヘルスケアが、情報チャネル別に医師の記憶に残った製品ディテール数(DTL数)を集計・分析した結果からわかった。Web講演会によるDTL数は同144%に伸長した。新型コロナウイルス感染症の感染拡大の防止に向けて、製薬各社が3月からMRの医療機関への訪問自粛や在宅勤務を相次ぎ本格化させたことが背景にある。全国を6エリアに分けてみると、北海道・東北エリアのMRのDTL数の落ち込みが最も大きく、1月の週平均の58%にとどまった。

同社の分析ツール「Impact Track」による解析結果。同ツールは医師約4000人に毎日、記憶に残った製品とプロモーションチャネル(MR活動、講演会、Web講演会、「MR君」などのeマーケティング)をチェックしてもらい、拡大推計して実際の市場におけるチャネル別の製品プロモーションの状況を推定するもの。“医師の記憶に残ったチャネル別の企業活動”を捉えることができる。

今回、3月1週目(3月2日~8日、5営業日週)のチャネル別のDTL数を、平時だった1月の5営業日の週(2週目:1月6日~12日、4週目:20日~26日、5週目:27日~2月2日)の平均DTL数と比較した。

1月のチャネル別の週平均DTL数を100%(=基準)として、3月1週目のチャネル別のDTL数をみると、MR活動は1月の69%、講演会は24%、Web講演会は144%、eマーケティングは132%――となった。講演会のDTL数の激減は中止・延期によるものとみて間違いなく、リアルの活動をデジタルで補完しようとする動きが確認できる。なお、同社によると、MRによるメールディテールは、医師の受け止めによるものの、多くがMR活動に含まれるという。

■全国でリアルの活動自粛

北海道・東北、関東、中部、近畿、中国・四国、九州――の6エリア別に、3月1週目のチャネル別のDTL数を見てみる。2月28日に緊急事態宣言を出した北海道を含む「北海道・東北」では、MR活動は58%、講演会は26%、Web講演会は130%、eマーケは132%――だった。MR活動は6エリア中で最も落ち込みが大きく、Web講演会も6エリア中で最も伸長率が小さかった。

関東のMR活動は72%、講演会は12%、Web講演会は161%、eマーケは138%――、中部のMR活動は73%、講演会は18%、Web講演会は134%、eマーケは122%――、近畿のMR活動は73%、講演会は30%、Web講演会は152%、eマーケは143%――、中国・四国のMR活動は61%、講演会は41%、Web講演会は141%、eマーケは129%――、九州のMR活動は62%、講演会は18%、Web講演会は145%、eマーケは122%――だった。

MR活動の3月1週目のDTL数は、1月の週平均と比べて58%(北海道・東北)~73%(中部、近畿)、講演会は12%(関東)~41%(中国・四国)で、全国的にリアルの活動を控えたことがわかる。一方で、Web講演会は130%(北海道・東北)~161%(関東)、eマーケは122%(九州)~143%(近畿)で、全国的にデジタル活用が活発だった。

■MRディテール 減少率最大は田辺三菱

3月1週目のMR活動によるDTL数を企業別にみると、1月の週平均と比べて減少率が大きかった5社は、田辺三菱製薬(43%)、キッセイ薬品と三和化学研究所(各45%)、ノボ ノルディスク(49%)、武田薬品(51%)――だった。1月のImpact Track週平均推計DTL数が1万件以上あった44社を対象としたランキングで、うち43社で3月1週目のDTL数は減少していた。
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