米国CDCが警告:日本は新型コロナウィルスCOVID-19感染警戒域(クラス2 )
公開日時 2020/02/26 04:49
米国CDC(疾病対策センター)は2月25日までに、日本をCOVID-19の感染警戒地域(クラス2)に指定した。CDCホームページ内に日本のページを特設。高齢者や持病のある人は不要不急の旅行を差し控えるようにとの警告を出している。
https://wwwnc.cdc.gov/travel/notices/watch/coronavirus-japan
現在クラス3(原則と渡航・滞在禁止地域)は中国本土と韓国が指定されている。中国の場合にはクラス2から3への引き上げまでがほんの数日で行われたので、日米間の旅行者は注意が必要だ。
世界の感染者数をリアルタイムに更新・表示しているジョンズホプキンス大学の感染マップによれば、感染者数159人の日本は、中国本土以外では集会での集団感染が報じられている韓国の839人、感染経路不明のまま感染者が増加しているイタリアの229人についで単独国としては感染者数3位。
データは米国西海岸時間2月24日午後5時
出処:https://gisanddata.maps.arcgis.com/apps/opsdashboard/index.html#/bda7594740fd40299423467b48e9ecf6
CDCのアラートがクラス3になると、その地域への渡航・滞在が原則として禁止される。日本には駐在ビジネスマンだけでなく、在日米軍の軍人とその家族もいる。中国同様の引き上げ勧告や引き上げ命令が米国政府から日本駐在者に対して出た場合、ことは経済問題にとどまらず、国防問題にも直結しかねない。防疫対策は国家安全保障問題だと言われる所以が、まさに実感される状況である。(医療ジャーナリスト 西村由美子)