【World Topics】CDCコロナウィルス水際対策強化
公開日時 2020/01/30 04:50
コロナウィルス感染の拡大が止まらない。5人の認定患者を出した米国では、1月27日、CDC(Centers for Disease Control)がそれまで武漢に限定されていたレベル3のトラベル・アラート(必要不可欠な場合を除き、その地域への旅行を回避すべしとの警告。レベル3がもっとも高い)を中国全土(武漢以外はレベル2であった)に拡大適用すると発表。同時に、中国から到着する乗客に対してCDCが直接に入管前スクリーニングを実施する空港を、それ以前の5空港から20空港に拡大した。
スクリーニングが実施される空港では、中国から到着した飛行機に職員が乗り込み、全乗客に問診票を配布してその場で回答を求めてチェックするほか、全乗客に非接触型の体温計による体温測定を実施。発熱、体調不良の乗客には医療機関受診の必要性の有無が判定・指示される。特に体調に問題のない乗客に対しては到着後2週間の体調モニタリングのガイドラインが手渡される。このレベルの水際対策は2003年のSARS以来である。なお、日本から米国へは直行便でも、日本到着以前に中国始発となっているフライトは同様の扱いになるので注意が必要だ。(医療ジャーナリスト 西村由美子)
現在スクリーニングを実施している米国の空港は下記の通り。
▽ Los Angeles International、▽San Francisco International、▽Chicago O'Hare、▽New York JFK、▽Atlanta Hartsfield-Jackson International、▽ Houston George Bush Intercontinental、▽Dallas-Fort Worth International、▽San Diego International、▽Seattle-Tacoma International、▽Honolulu International、▽Anchorage Ted Stevens International、▽Minneapolis-St. Paul International、▽Detroit Metropolitan、▽Miami International、▽Washington Dulles International、▽Philadelphia International、▽Newark Liberty International、▽Boston Logan International、▽El Paso International、▽Puerto Rico's San Juan Airport―。