アルフレッサ 保険薬局向け在宅支援でサービス開始 ヤマト運輸と協働で患者宅まで
公開日時 2019/09/30 03:50
アルフレッサは9月26日、ヤマト運輸と共同で在宅医療を行う保険薬局をサポートするサービスを開発すると発表した。薬剤師の発注に応じて、栄養食品などを患者宅まで直接届けるというもの。ヤマト運輸と協働することで、患者や施設まで直接届けることを可能にした。地域包括ケアシステムの中で、薬局は医療だけでなく、介護・生活との接点としての役割を求められる。医療用医薬品だけでなく、健康食品や医療・衛生材料、介護用品などの品揃えも必要となる一方、在庫管理などの課題を抱える。両社はサービスを通じて、薬局の在庫負担を増やさずに、地域保険薬局・薬剤師の役割発揮することをサポートしたい考え。
開発したのは、クラウド型ITシステムをベースに構築された保険薬局専用サービス。薬剤師が患者から注文を受けると、ヤマトwebソリューションズが構築したクラウド型ITシステムを介して、アルフレッサと情報を共有。アルフレッサがヤマトロジスティクス宛に商品を出荷し、ヤマトロジスティクスが商品を個々の患者のもとへと発送する仕組みだ。
購入した商品は最短で2日間で患者のもとに届く。患者にとっては、自身の体調などを踏まえた薬剤師のアドバイスに基づいて商品を選択できるメリットがある。今後、アルフレッサが営業窓口となり、順次全国の保険薬局に紹介する。商品ラインナップも、アルフレッサの取り扱う栄養食品から開始し、薬剤師や患者のニーズを踏まえて拡充する方針。
サービスは、両社が19年1月に立ち上げた「医薬品流通研究会」の成果となる。