物部真一郎高知大学医学部病院経営学プログラム特任准教授／精神科医今回は自分のベンチャーのお話は一旦休憩して、「地域医療連携」や「医師の働き方改革」に関するお話をしたいと思う。少子高齢化が進む日本において、急性期病院、回復期病院、慢性期病院、クリニックなど、各地域でそれぞれの役割・機能をもった医療機関が連携することにより、患者さんが急性期から回復期を経て自宅に戻るまで、切れ目のない医療を受ける環境を構築するための地域医療連携が求められている。また、各医療機関で働く医師においては、過重労働の問題を背景に、2024年４月から施行される改正医療法によって働き方改革が推進されようとしている。これらの動きは、裏を返せば「地域医療連携」や「医師の働き方」に課題があるということで、今回はその解決に貢献してい...