アルフレッサ つくば物流センターを5月7日に稼働 関東エリア全体の出荷能力増強
公開日時 2024/03/15 04:48
アルフレッサホールディングスは3月13日、子会社のアルフレッサが「つくば物流センター」(茨城県つくば市)を5月7日に稼働させると発表した。最新設備を導入したアルフレッサグループ最大の物流拠点で、保管品目は最大2万5000品目、出荷能力は月520億円。カバーエリアは茨城県、栃木県、千葉県全域と埼玉県と東京都の一部となる。同社は、「同センターの稼働により、関東エリア全体の医薬品物流における出荷能力が増強される」とし、「近隣の物流センターの出荷量を最適化することでエリア全体の物流を効率化する。これにより関東エリアにおける医薬品等を安定供給する体制をさらに充実させる」としている。
同センターは倉庫内の取る・置く・仕分けするとの作業を自動化するデパレタイズロボットやクロスベルトソーターといった最新設備を導入し、高い作業の生産性と出荷精度を実現する。顧客への納品時に検品作業が不要な「パッケージ納品」による医薬品配送や、今後の市場拡大が見込まれる再生医療等製品の保管庫を設置して超低温保管や輸送などにも対応する。特殊医薬品のトレーサビリティ管理を実現する「NOVUMN(ノヴァム)」に対応した設備も備える。厳格な温度管理などが求められるGDPガイドラインに準拠した管理体制も構築している。
また、建物全体に免震構造を採用。震度6強などの地震の際も、建物への被害を軽微なレベルに抑えることができるという。72時間稼働が可能な大型非常用電源や、給水・排水が遮断された場合を想定して受水槽設備を設置し、災害時においても継続的に医薬品を供給できる体制を整えている。設備投資の総額は246億円。