“競合社転職で割増退職金返還”に違法性はないか
ファイザー日本法人
公開日時 2019/08/31 00:00
ファイザー日本法人で検討されている早期退職者募集では、応募者のうち、オンコロジーか希少疾患の担当MRが会社指定の競合会社に3年以内に転職した場合、割増退職金の返還を求める新ルールも盛り込まれている。退職後の転職制限となるため、憲法22条1項の「職業選択の自由」に抵触しないのかなど物議を醸しているが、労働問題に詳しい専門家によると、▽制限される転職先の社数▽これまでに培った専門スキルを活かせないことの代償を割増退職金にどう見積り、上乗せするか――が、会社提案が妥当(=有効)かどうかの判断材料のひとつになりそうだ。当然、健全な労使協議がなされた上で新ルールが導入・運用されることが大前提となる。(神尾裕)ファイザーの早期退職者募集・割増退職金の返還ルールをミクスで7月19日に報道した直後から、編集...