心不全、がん悪液質などにファーストインクラス薬
19年度下期開発パイプラインリスト
公開日時 2019/07/31 00:00
ミクス編集部が製薬企業68社の開発品を集計したところ、19年6月末時点で申請中のプロジェクト数(以下、品目数)は84品目だった。このうち、革新性は高いが市場規模は比較的小さい「カテゴリーB」には今回も多くの品目が該当した。例えば、心不全やがん悪液質それぞれのファーストインクラス薬や、脊髄性筋萎縮症の遺伝子治療、新規機序の抗がん剤、アトピー性皮膚炎を適応とするJAK阻害薬の外用剤などがある。2020年には患者数が120万人に達すると推計されている心不全。「心不全パンデミック」とも呼ばれる状況で、日本循環器学会が18年3月、従来の急性心不全と慢性心不全のガイドラインを統合するなど対策が進んでいる。新薬開発も活発になっており、イバブラジン(小野薬品)が申請にこぎつけた。ファーストインクラスのHCN...