米CRO大手・PRA 武田との合弁会社を完全子会社化 日本でのサービス拡大へ
公開日時 2019/07/24 03:51
米CRO大手のPRAヘルスサイエンシズ(以下、PRA)は7月23日、武田薬品との合弁会社「武田PRA開発センター」について全株式の買収を完了し、完全子会社化したと発表した。買収は6月1日付で、PRAの日本の100%子会社、PRAヘルスサイエンスの傘下に統合した。PRAではこれを機に、国内での事業展開拡大を加速させたい考えだ。
PRAは、2000年以来、85以上の医薬品の承認を受けている米国の大手CRO。2016年には、武田薬品と戦略的パートナシップを締結していた。
武田薬品へのサービス提供は、パートナシップに基づき、引き続き継続するが、同社では今後、国内の製薬企業、バイオテック企業、アカデミアなどに対し、幅広くサービスを提供する考え。このため、完全子会社化した合弁会社については今後2、3年以内に、従業員総数を現在の450人から750人に増員する見通しだ。大阪・東京の両オフィスもすでに移転し、従業員増にも対応している。
同社のコリン・シャノン取締役社長兼CEOは、「合弁会社の設立・運営を通じて獲得した、日本で高水準かつ効率的に臨床試験を進めるためのノウハウ・専門性と、当社の卓越した事業基盤を活かすことで、医薬品グローバル開発を目指すクライエントの理想的なパートナーとなりたい」とコメントしている。