富士製薬 抗てんかん薬・ガバペンを承継 ファイザーから10月1日に
公開日時 2019/06/24 03:50
富士製薬は6月20日、ファイザーが製造販売元の抗てんかん薬・ガバペン(一般名:ガバペンチン)の製造販売承認を10月1日に承継すると発表した。販売も富士製薬が行う。
承継するのは、ガバペン錠200mg、同錠300mg、同錠400mg、同シロップ5%。ファイザーは、注力製品の見直しを進めており、この一環。富士製薬に承継することで製品価値を最大化できると判断した。
一方、富士製薬は、長期ビジョン「FujiPharma2030」で小児領域、希少疾患領域に事業を広げる方針を示している。同社はこれまで、後発品を中心に事業展開を進め、特に女性医療に重点領域に置いてきた。今回の承継を通じ、女性医療に近く患者ニーズの高い、小児・希少疾患領域の事業化実現への足掛かりにしたい考え。
同剤は国内で、2006年7月に承認され、同年9月に発売。11年7月に3歳以上の小児適応、シロップ剤が承認されている。ファイザーはガバペンの18年売上実績は開示していない。