第一三共 皮内投与型季節性インフルエンザワクチンの開発を中止
公開日時 2018/11/05 03:50
第一三共は10月31日、皮内投与型季節性インフルエンザワクチンの開発中止を決定したと発表した。15年にグループのジャパンワクチンが承認申請したが、17年に製造上の課題から申請を取り下げていたという。開発中止理由については詳細を開示しておらず、「戦略上の理由」とだけ述べている。
テルモが開発した皮内投与型デバイス、北里第一三共ワクチンのワクチンを組み合わせて創製したもので、第一三共、ジャパンワクチンも加えた4社で共同開発していた。一般に皮内投与は困難とされていたが、テルモが独自のデバイスを開発した。第一三共は、「テルモと、本ワクチン以外での皮内投与型ワクチンの実用化に向け、今後も引き続き提携可能性を協議していく」としている。
サノフィのアクトヒブの販売提携終了へ
また第一三共は同日、サノフィのインフルエンザ菌b型による感染症を予防する小児用ワクチン・アクトヒブ(一般名:乾燥ヘモフィルスb型ワクチン(破傷風トキソイド結合体))の販売提携を18年12月末で終了すると発表した。第一三共が販売してきたが、19年1月からはサノフィが単独で販売する。提携終了は「契約の期間満了」とだけ説明している。