昭和大と名古屋大 内視鏡検査で大腸ポリープ・がんを自動検知するAI開発 19年度にも治験開始
公開日時 2018/08/17 03:50
昭和大学横浜市北部病院消化器センター(工藤進英センター長)はこのほど、名古屋大学大学院情報学研究科(森健策教授)と共同で、AIにより内視鏡検査で大腸ポリープ・がんを自動検知する大腸内視鏡検査支援システムを開発したと発表した。静止画ではなく、実際の臨床環境に近い動画でテストし、94%の病変を検知できたという2019年度には承認申請を目指し治験を始める予定としている。
発表によると、1回の検査で小さな腫瘍性病変のうち約25%が見逃されているという報告もあるという。このシステムは見逃しを低減する目的で2013年から共同開発が進められてきた。名古屋大学が開発したAIで、昭和大学横浜市北部病院で撮影された大腸内視鏡(オリンパス株式会社の内視鏡を使用)の動画約20万フレームを学習し、学習していない50病変の動画でテストしたところ94%の病変が検知できたとしている。
この研究は日本医療研究開発機構(AMED)の8K等高精細映像データ利活用研究事業、日本学術振興会(JSPS)科研費の支援を受けている。