佐藤製薬 申請中の新規経口抗真菌薬ホスラブコナゾール、エーザイと共同販促で合意
公開日時 2017/10/04 03:50
佐藤製薬、エーザイ、セレンファーマは10月3日、佐藤が日本で承認申請している爪白癬に用いる新規トリアゾール系経口抗真菌薬ホスラブコナゾール(一般名)について、エーザイと販売提携することで合意したと発表した。佐藤が製造販売承認を取得後に同剤の販売を行い、佐藤とエーザイが共同で情報提供・収集活動する。
ホスラブコナゾールはエーザイが創製したもの。エーザイは2010年に、セレン(旧ブレインファクトリー)に国内のサブライセンス付き独占開発権・商業化権を供与する契約を締結し、セレンは14年に佐藤に対して開発権と商業化権を供与する契約を結んだ。そして、セレンと佐藤が日本で共同開発し、佐藤が今年1月に承認申請した。
佐藤は爪白癬に用いる外用薬ルコナック(一般名:ルリコナゾール)をポーラファルマとともに販売している。ホスラブコナゾールが承認されれば、佐藤は外用と内服の2種類の爪白癬治療薬を持つことになる。
ホスラブコナゾールのパートナー企業を、ポーラではなく、エーザイとしたことについて、佐藤広報部は、「エーザイはホスラブコナゾールの創製企業であり、幅広い診療科で存在感を発揮しており、パートナーとして最適と判断した」という。共同販促することにしたエーザイは、「爪白癬は高齢者に有病率が高く、アリセプトなどで培った当社の情報チャネルを有効活用できると考えている」(エーザイ広報部)としている。
佐藤は主力のヘルスケア事業に加え、皮膚科領域を中心に医療用医薬品事業を展開している。