ノボ 新注射針「ペンニードルプラス」 12月5日新発売 痛み軽減、自己注射の安定性向上
公開日時 2016/12/05 03:50
ノボ ノルディスクファーマはこのほど、糖尿病や成長ホルモンの自己注射の際に用いる新しい注射針「ペンニードルプラス」を12月5日に新発売すると発表した。痛みの軽減と使いやすさを追求した。
飛び出している針の長さを4mm(既存品6mm)に短くしたうえ、針がついている針基(はりもと)を平らな面にする工夫を施した。面で肌に触れるため圧力が分散され、面で支えるため安定しやすいという(下図)。同社は、「痛みが軽減される可能性がある。平らな針基により、快適で安定した皮下注射を行うことが可能になる」としている。注射針を短くしたことで、筋肉内注射になる可能性を低くできるメリットもある。
既存品の「ペンニードル32Gテーパー」は2018年2月に販売を終了し、今回新発売する注射針に置き換える。
新しい注射針はデンマークのノボ本社がコンセプトを含めて基本設計し、日本のニプロとともに製品化した。ノボとニプロは注射針で約30年にわたるパートナーシップ関係にあり、「(注射針に)日本の高い技術が開発・製造に生かされ、日本のみならず世界に供給されている」(ノボ)という。今回の新しい注射針も全世界に供給する。日本では製造販売元はニプロ、販売元がノボとなる。
ノボはインスリン製剤やGLP-1受容体作動薬、成長ホルモン製剤の注射に欠かせない薬剤、ペン型注射器、注射針の全てを自社で開発・提供している唯一の企業。