アステラス 高リン血症治療薬キックリンの顆粒剤の承認取得
公開日時 2016/10/04 03:50
アステラス製薬はこのほど、高リン血症治療薬キックリンカプセル250mg(一般名:ビキサロマー)の追加剤形としてキックリン顆粒86.2%の承認を取得したと発表した。承認は9月21日付。患者の服薬時の利便性向上が期待できるとしている。薬価収載後に速やかに発売予定という。
顆粒剤の効能・効果はカプセル剤と同様に、「慢性腎臓病患者における高リン血症の改善」となる。
同剤はアミン機能性ポリマーで、消化管内でリン酸と結合し体内へのリン酸吸収を阻害することで、血清リン濃度を低下させる。腎機能が低下した慢性腎臓病患者では、腎臓からリンが十分に排泄できなくなるため、体内にリンが蓄積して高リン血症を発症する。高リン血症が持続すると、骨の痛みや骨折しやすいなどの症状を特徴とする腎性骨症や、心血管系組織の石灰化による虚血性心疾患リスクが高くなり、血清リン濃度を適正値に維持することは極めて重要とされる。