第一三共 MR拮抗薬CS-3150 高血圧症の目標適応で国内P3開始
公開日時 2016/09/28 03:50
第一三共は9月27日、ミネラロコルチコイド受容体拮抗薬CS-3150(一般名:esaxerenone)について、本態性高血圧症を対象とした国内フェーズ3試験を開始したと発表した。試験期間は2017年12月末までの予定。既存のMR拮抗薬のエプレレノン(一般名)を対照にCS-3150の有効性と安全性を検証する。
CS-3150は非ステロイド構造の選択的ミネラロコルチコイド受容体(MR)拮抗薬。腎臓の尿細管に存在するMRに作用し、ナトリウムの再吸収を促すアルドステロンの結合を阻害することで降圧作用を示す。
本態性高血圧は、ある特定の原因疾患により発症する二次性高血圧に対して、原因が特定できず、遺伝素因や生活習慣などの複数の要因で発症する高血圧のことで、高血圧の90%近くを占めるとされる。
日本では糖尿病性腎症の適応でも開発中で、現在フェーズ2b試験の段階にある。