クオールと富士通 検査データを管理するシステム導入 「健康サポート薬局」のモデル運用で
公開日時 2016/06/14 03:50
クオールは6月13日、店舗で行った体重や血圧、血液検査などのデータも一元的に管理できる富士通が構築した健康情報管理基盤を、東京・八王子の店舗に導入し、「健康サポート薬局」を目指すモデルとして17日から運用を始めると発表した。健康管理に必要な検査データを、服薬状況と組み合わせて、服薬指導に活かしたり、生活指導や医師への受診を促したりする。モデル店舗での検証結果をもとに全店舗での展開を進める方針だ。
厚労省は、地域包括ケアシステムの中で、かかりつけ薬剤師・薬局が、地域住民による主体的な健康の維持・増進を支援する薬局を「健康サポート薬局」と称し、整備を促している。今回のクオールの取り組みは、この動きを受けたもので、利用者の服薬履歴や健康情報などが収集できる健康情報管理基盤を富士通のクラウド上に開発し、実施することになった。
まず「QOLサポートクオール薬局京王八王子店」に健康情報管理基盤を導入。17日に開催する第1回健康フェアを皮切りに、薬剤師や管理栄養士による健康相談やセミナー、様々な機器測定を通じて得られた健康情報を一元的に管理し、患者や住民に対し服薬指導や健康サポートに向けたきっかけづくり、助言を行っていく。
地域医療ネットワークとの連携も検討
クオールは今後、▽利用者のスマートフォンを活用し、日々の運動量や食事などの情報も健康情報管理基盤に集約する▽他店舗にも展開し、利用者の共通した情報がどの店舗でも閲覧できる仕組みづくりに取り組む▽地域内の医療機関や介護施設などと健康情報の集約・共有を実現する富士通の地域医療ネットワーク「HumanBridge (ヒューマンブリッジ)EHRソリューション」と連携する--ことを検討するとしている。