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富士通 電子カルテ利用の「薬剤情報提供サービスVer.3」始動 タイムリーな閲覧ログ取得でMR支援

公開日時 2024/08/07 04:52
富士通は8月6日、電子カルテを利用した薬剤情報基盤「薬剤情報提供サービスVer.3」の新サービス提供を開始すると発表した。医療従事者が診療時に閲覧した薬剤情報ログデータが任意のタイミングで自動取得でき、これまで以上にタイムリーなMRによる情報提供活動をサポートできるよう改良した。また製薬企業側がプラットフォームを通じて医療者と情報連携したいコンテンツについて、「届けたい職種」のみ表示・公開できる機能も加えた。企業が定めるレギュレーションとして医師以外にみせてはいけないコンテンツがあることに対応したもの。同社としては導入可能な対象病院の範囲を拡大し、医薬連携を支援したい考えだ。

同社は2021年12月から製薬会社から提供される薬剤情報コンテンツ(添付文書、患者指導箋など)を電子カルテシステム上で閲覧できる「薬剤情報提供サービス」を展開してきた。その際、製薬企業は薬剤情報コンテンツへの閲覧ログを得ることが可能となり、その情報の参照ニーズを分析し、医薬品の適正使用情報の提供活動などに機動的に活かすことが可能となった。

◎閲覧ログデータをタイムリーに取得・活用できるよう改良

ただ、これまでの仕様(Ver.2以前)では、医療者が薬剤情報を閲覧したログデータがデイリーで更新される一方で、企業側が閲覧ログを取得するには毎日手動でダウンロードする必要があり、タイムリーな情報把握という点でメリットを活かしきれないなどの課題もあったという。このため「薬剤情報提供サービスVer.3」では、閲覧ログの自動取得APIの提供により、ポータルサイトから手動でダウンロードすることなく、日々の閲覧ログデータをタイムリーに取得・活用できるよう改良した。これに伴い管理者の日々の作業付加が軽減するほか、いままで以上にタイムリーな情報を営業現場にフィードバックでき、MRが機動的に適正使用情報を提供することが可能になる。

◎特定の職種のみコンテンツの表示・公開可能に 

このほかにも新機能として、薬剤コンテンツの表示管理機能を拡充した。薬剤コンテンツの表示職種や、コンテンツボタンの表示位置を自由に設定できるようにするもの。電子カルテ上で薬剤コンテンツを表示させる職種は、Ver.2までは、電子カルテを利用できる全職種が対象となっていたが、今回のVer.3では、対象職種を選択することができ、特定の職種のみにコンテンツを提供したいといった製薬企業内のレギュレーションにも対応できるようになった。

また、電子カルテ上で薬剤コンテンツを起動させるボタンの位置は、Ver.2までは、コンテンツが登録された順に上から並ぶ形式だったが、Ver.3では配置位置を選択できるようになり、閲覧を促進したい薬剤コンテンツのボタンを上位に配置させ、インプレッションを高めることも可能になるという。

◎大規模病院向け電子カルテシステムの最新パッケージ「HOPE LifeMark-HX」に対応

一方、医療機関向けの機能では、大規模病院向け電子カルテシステムの最新パッケージ「HOPE LifeMark-HX」に対応し、導入可能な対象病院の範囲を拡大し、医薬連携改革をより広く支援する。さらに、電子カルテで診療業務に使用する様々な機能のボタンが一覧配置されているナビゲーションマップ画面から薬剤をダイレクトに検索できる。従来よりも簡単にコンテンツを検索・閲覧でき、医療従事者のより一層の負荷軽減に貢献すると期待している。
 
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