BIジャパン・トップ人事 鳥居社長退任、任期満了で 後任にトーステン・ポール氏
公開日時 2016/05/10 03:51
ベーリンガーインゲルハイムジャパン(BIジャパン)は5月9日、医療用医薬品事業を展開する日本ベーリンガーインゲルハイム(NBI)を含むグループ各社の役員人事を行い、5月1日付でグループ各社のトップにトーステン・ポール氏(前ベーリンガーインゲルハイムスペイン社長兼CEO)が就任したと発表した。これまでグループ各社のトップを務めていた鳥居正男氏は任期満了に伴い5月31日をもって全ての役職から退任し、同社を退社する。
日本のベーリンガーインゲルハイムグループは、グループの経営管理や統括をするBIジャパン、医療用医薬品を扱うNBI、一般用医薬品を扱うエスエス製薬、動物薬を扱うベーリンガーインゲルハイム ベトメディカ ジャパン、医薬品を製造するベーリンガーインゲルハイム製薬――で構成する。これらグループ各社の代表取締役社長もしくは代表取締役会長にポール氏が就いた。
ポール氏はドイツ出身の52歳。92年にドイツ ミュンスター市 ヴェストファーレン・ヴィルヘルム大学卒業(経営学修士課程修了)後、93年にドイツのベーリンガーインゲルハイム本社に入社。MRやプロダクトマネジャーを経験後、エクアドル、ノルウェー、メキシコ、スペインの各国で社長などを歴任した。
鳥居氏は現在68歳。10年にNBIに入社し、11年1月にグループ各社のトップに就き、日本のベーリンガーインゲルハイムグループを率いた。市場環境が激変している医療用医薬品事業では、新薬上市を成功させ、同事業の03年からの13年連続成長を達成した。