抗潰瘍薬タケキャブ 処方医の9割近く「今後処方増やす」 ピロリ除菌で手応え
公開日時 2016/04/30 00:00
逆流性食道炎などの評価これから長期安全性も関心事胃壁細胞のプロトンポンプに作用して胃酸分泌を抑制するプロトンポンプ阻害薬(PPI)が日本に登場して四半世紀が経過した。PPIはすでに消化性潰瘍以外にも慢性胃炎、逆流性食道炎、ヘリコバクター・ピロリ(HP)の除菌、さらにはアスピリンや非ステロイド系抗炎症薬服用に伴う胃潰瘍など幅広い用途に使用されている。この領域で15年2月、新規作用のカリウムイオン競合型アシッドブロッカー(P-CAB)のタケキャブ(一般名・ボノプラザン)が発売された。タケキャブはプロトンポンプの胃酸分泌のシグナル伝達を担うカリウムイオンの取り込みを阻害して胃酸分泌を抑制する。今回はタケキャブの臨床評価を紹介したい。医療情報サイトを運営するケアネットに登録するタケキャブ処方経験医師...