抗リウマチ薬ジセレカ 処方増の意向は8割強
JAK 阻害薬の安全性への懸念の高まりで評価保留の医師多く
公開日時 2022/02/01 00:00
関節リウマチ(RA)は、免疫反応の異常で炎症性サイトカインが細胞を刺激することにより関節内の滑膜に炎症が起こり、関節に痛みや腫れが生じるが、JAK阻害薬は炎症性サイトカインによる刺激が細胞内に伝達されるときに必要なJAK(ヤナスキナーゼの略称)という酵素を阻害して炎症を防ぐ内服薬。RAに対する効果は、生物学的製剤とほぼ同等かそれ以上とも言われている。これまでゼルヤンツ(一般名:トファシチニブ)、オルミエント(同バリシチニブ)、スマイラフ(同ペフィシチニブ)、リンヴォック(同ウパダシチニブ)、ジセレカ(同フィルゴチニブ)の5種類が承認されている。いずれもメトトレキサートなどの他の抗リウマチ薬の効果が不十分な場合に使用される。2020年11月に発売されたジセレカは、4種類あるJAKのサブタイプ(...