小野薬品 がん免疫療法薬オプジーボ 16年度売上1260億円と予想 非小細胞肺がんの適応追加で
公開日時 2016/04/12 03:52
小野薬品は4月11日、がん免疫療法薬でヒト型抗ヒトPD-1モノクローナル抗体のオプジーボ(一般名:ニボルマブ(遺伝子組換え))の2016年度売上(16年4月~17年3月)が1000億円を超え、1260億円に達するとの予想を発表した。同剤は14年7月に承認され、「根治切除不能な悪性黒色腫」という希少がんの適応だったが、15年12月には「切除不能な進行・再発の非小細胞肺がん」の適応が追加承認された。そのため、使用患者は16年3月末時点で累計4888人だったのが、16年度には新たに1万5000人以上が使用すると見込んだ。
同剤の15年度実績(15年4月~16年3月)も発表し、適応拡大を折り込んだ修正予想を37億円上回る212億円だった。
同社の15年度売上高予想は1560億円であり、今回発表された16年度のオプジーボ売上予想は現在の全売上高に匹敵する規模といえる。