JT 4成分配合抗HIV薬を承認申請
公開日時 2016/03/07 03:50
日本たばこ産業(JT)は3月4日、4成分を配合した抗HIV薬を日本で承認申請したと発表した。HIV感染症の薬物治療では複数の薬剤を併用するのが一般的だが、同剤は1日1回1錠の服薬で済むのが特徴。それにより患者の服薬負担の軽減を図るとともに飲み忘れなどによる薬剤耐性ができにくくする。承認後、販売はグループの鳥居薬品が行う。
4成分配合の抗HIV薬は、鳥居がスタリビルド配合錠を2013年から販売している。今回申請されたのは、同剤の配合成分のうちテノホビル ジソプロキシルフマル酸塩(TDF)を、テノホビル アラフェナミドフマル酸塩(TAF)に置き換えたもので、TDFの投与量の10分の1以下で同程度の抗ウイルス効果を示すとともに、腎臓や骨への影響が軽減されるという。
配合成分は、エルビテグラビル/コビシスタット/エムトリシタビン/テノホビル アラフェナミドフマル酸塩。米国ではギリアドが「Genvoya」の製品名で販売している。