PhRMA 次期理事長に米国先進医療技術工業会のUbl氏
公開日時 2015/10/09 03:50
米国研究製薬工業協会(PhRMA)は9月25日、次期理事長兼CEOにStephen J Ubl米国先進医療技術工業会(AdvaMed)理事長兼CEOが就任すると発表した。今年末で、退任するJohn J Castellani理事長兼CEOの後任となる。Ubl氏は、「バイオ・医薬品産業に入ることに心が躍っている。私は、医薬品アクセスを改善させ、患者に対する新規治療法の開発を継続させる公共政策を前進させるために、PhRMAのメンバー企業および幅広いヘルスケアコミュニティーと共に働けることを楽しみにしている」と述べた。
同氏は、AdvaMed(事務局)に1998年上級副理事(連邦政府関係担当)として入局。2005年から理事長兼CEOを10年務めている。AdvaMed入局前は、アメリカ病院連盟(FAH)の副理事長(法制担当)を務めた。同氏の経歴は、米上院のCharles E Grassley(共和党、アイオワ州選出)のロビイストとして務めたことに始まったが、ロビイストのため、政界、医薬関連法規や医療政策に精通し、ワシントンの政治紙においては、最も影響力のある人物のひとりとしての評価が高い。ヘルスケア改革では、医療機器のFDA審査の効率化やメディケア(公的高齢者保険)におけるカバレージと償還を可能にすることなどに尽力した。JDRF(Juvenile Diabetes Research Foundation: 若年層における1型糖尿病患者のための非営利法人)やLUNGevity(肺がんの研究支援、患者支援非営利法人)などの活動にも関与している。
PhRMAのKenneth Frazier会長(米メルク会長兼CEO)は、「Steve(Stephen)の幅広い経験、深い見識や患者中心の見方は、我々業界が患者、医療制度や社会にイノベーションをもたらそうとするときにPhRMAを適切にリードしていくだろう」と話した。