MRも医療安全対策に協力を
公開日時 2014/12/27 00:00
東京慈恵会医科大学附属病院薬剤部部長川久保孝いくら高度医療の機能を持っている医療機関があっても、その医療を安全に行うことができなければ、患者にとって安心な医療を受けることにならない。筆者が病院で勤務し始めた当時は、どこの病院においても医療安全に対する取り組みはほとんど行われていなかったが、現在はどの医療機関においても医療安全の推進は必須の取り組みである。MRは医療スタッフの一員であるため、医療安全に対する理解に基づいた日々の業務を行うことは重要である。医療機関における医療事故はMRが想像している以上に多い。分類してみると圧倒的に多いのが薬に関連した事故である。例えば、薬剤師が調剤するときに処方薬剤の取り違えをしたり、医師が処方するときに違う薬を記載したり、看護師が違う患者の薬を患者に服用させ...