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群馬大学医学部附属病院 電子カルテ情報活用した大規模臨床研究用DB構築 製薬企業との共同研究も視野

公開日時 2025/04/08 04:49
群馬大学医学部附属病院は4月7日、同院の電子カルテ情報を活用し、大規模な臨床研究用データベースを構築する取り組みを開始したと発表した。想定される症例数は約150万件。日常診療から得られるリアルワールドデータ(RWD)を研究に活用することで、研究の効率化および質の向上を目指す。また、行政や製薬企業等の民間企業とデータベースを共有することで、産官学連携による共同研究の推進に寄与することにも期待を寄せている。

同事業は文部科学省「高度医療人材養成拠点形成事業」の一環として実施するもの。電子カルテ情報を網羅的に抽出し、氏名、生年月日、ID など個人を特定できる情報を削除または変換(匿名化)したうえで、安全性の高いクラウド環境に保存し、研究で活用できるデータベースを構築する。研究者は簡便に必要な集計データにアクセスできるため、研究計画を立てる前にデータの確認(フィージビリティチェック)が可能となり、スムーズに臨床研究を立ち上げることが可能となる。また、医師の働き方改革に伴い、限られた時間の範囲内で質の高い研究が実現できると期待している。

◎想定される症例数は約150万件 拒否したい患者は研究を辞退できる

データベースの構築は、臨床情報匿名加工ツールおよび分析支援プラットフォーム(CoNaxsおよびSIMPRESEARCH:4DIN社製)を導入する。対象データは、患者基本情報、診療科、処方歴、検査結果、既往歴、診断名など幅広く、現在想定される症例数は約150万件に上るという。院内に設置した「研究倫理審査委員会」で研究内容を検討し、問題がないと判定された研究のみ学部等の長の許可を得て行うことができる。患者は研究参加を意思表明することができ、拒否したい患者は研究を辞退できる。

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