痛風・高尿酸血症用薬フェブリク 15年に処方患者数シェアでトップの見込み JMIRIデータ
公開日時 2014/12/05 03:52
約40年ぶりの痛風・高尿酸血症治療薬として2011年に登場したフェブキソスタット(一般名、製品名:フェブリク)が、同治療薬市場の成分別の処方患者数シェアで、2015年中にトップになりそうだ。14年9月時点ではアロプリノール(一般名、先発品名:ザイロリック)が先発品、ジェネリックあわせてシェア54%とトップだが、フェブキソスタットの登場以来、シェアは毎年10ポイント程度下落している。一方、フェブキソスタットは14年9月時点でシェア35%と2位につけ、毎年10ポイント以上シェアを伸ばしている。この傾向が続けば、来秋にもシェアトップの成分が逆転する。
これは、調剤薬局における調剤レセプトベースで実際の処方状況を把握・分析する医療情報総合研究所(JMIRI)のデータによるもの。フェブキソスタットとアロプリノールの処方患者数シェアについて、毎年9月の状況を分析したところ、12年はそれぞれ12%、75%、13年は25%、64%、14年は前述の通り35%、54%――と推移していることがわかった。
右肩上がりの傾向が続いているフェブキソスタットの処方状況をもう少し詳細に見てみると、患者獲得ルートは新規患者が約8割、他剤からの切り替えが約2割。そして新規患者に着目すると、14年9月時点でフェブキソスタットが新患の55%で使用され、次いでアロプリノール34%、ベンズブロマロン(一般名、先発品名:ユリノーム)8%――となっていた。フェブキソスタットとアロプリノールは13年夏ごろから新患シェアがほぼ横並びとなり、今春にフェブキソスタットが抜け出した。また、フェブキソスタットへの切替前成分(直近6か月の実績)は、その9割弱がアロプリノールであることもわかった。
詳細は、12月1日発売のミクス12月号の連載「医師の処方動向をよむ」に掲載している。ミクスOnlineではこちらから閲覧できる(有料会員限定)。