ヤンセン 慢性リンパ性白血病などの適応でイブルチニブを承認申請 新規作用機序のBTK阻害薬
公開日時 2014/11/27 03:50
ヤンセンファーマは11月25日、抗悪性腫瘍薬イブルチニブを「再発または難治性の慢性リンパ性白血病、小リンパ球性リンパ腫」の適応で国内承認申請したと発表した。イブルチニブは1日1回経口投与タイプの新規作用機序を有するブルトン型チロシンキナーゼ(BTK)阻害薬。
慢性リンパ性白血病、小リンパ球性リンパ腫は血液がんの一群で、白血球の一種であるB細胞由来のB細胞性悪性腫瘍。がん細胞の大部分が血液中や骨髄にあれば慢性リンパ性白血病、リンパ節に位置すれば小リンパ球性リンパ腫とされる。悪性B細胞ではBTKを含むB細胞受容体シグナル伝達経路が過剰に活性化しているが、イブルチニブはBTKと強固な共有結合を形成し、悪性B細胞の過剰な細胞生存シグナルの伝達を抑え、リンパ節などでの過剰な細胞増殖を阻止する。
同社は申請の根拠となる治験の実施状況や結果について、現時点では非開示としている。国外では、2013年11月に米国で承認されたのを皮切りに、2014年10月末時点までに欧州など34カ国で承認済みとなっている。