【緊急寄稿】医療崩壊・第2弾─いまや社会の崩壊に
公開日時 2009/05/31 00:00
医療崩壊・第2弾─いまや社会の崩壊に療養病床100万床を提言する浜松医大口腔外科講座橋口邦夫、橋本賢二無理な延命治療を望まない時、事前に書面で意志を示すリビングウイルが欧米では患者の権利として高まっているが、日本での実態はかなり違うようである。1月15日付の読売新聞に、東大放射線科にかかっているガン患者に「望ましい死について」質問したところ患者の81%が徹底闘病を望んだのに対し、医師は徹底治療19%にとどまったという記事が載っていた。先日は東京で脳出血になった35歳の妊婦が大病院を「たらい回し」され亡くなった。直接の原因は脳出血といわれているが、いくつかあった産院を統廃合し都立墨東病院に集約したしわ寄せがあったことも大きい。有名急性期病院のこうした状況をみて、医療費抑制で不十分な医療しか受け...