MR統計入門 第4回 治療後の生存率がわかるツール それがカプランマイヤー法
公開日時 2014/07/22 05:01
降圧剤の製品Xもしくは製品Y投与による左室重量への影響をみた臨床データの解釈について、担当する循環器専門医からの質問を見事に解決したMRの志賀裕さん(第1回~3回)。この循環器専門医の信頼を得てホッとしたところ、続けて、とあるデータについて質問を受けてしまった。 CASE.2重症心不全患者を対象に従来の標準治療に製品Zの追加による生命予後の改善をみる。対象・方法:NYHAclassIII以上の重症心不全患者1251例を対象に、従来の標準治療に加えて、製品Zまたはプラセボを投与し、36か月間の経過観察を行った。 結果:製品Z群ではプラセボ群に比べて総死亡率が26%減少し、従来の標準治療に製品Z群の追加による生命予後の改善がみられた。 医師:「志賀くん、...