中外 関節リウマチ薬アクテムラ皮下注は腹部投与を推奨 現場の意見を踏まえ改善
公開日時 2014/07/01 03:50
中外製薬は、関節リウマチに用いる生物学的製剤アクテムラ皮下注製剤について、発売から1年の経験を踏まえて、使用法や製品仕様を改善する。ボタンを押すだけで注射が可能な「オートインジェクター」(AI)製剤では基本的に腹部投与を推奨する。ケースに応じて上腕部や大腿部への投与は可能であるものの、腹部以外の部位でうまく投与できなかったとの報告があったことから、同社は、医療従事者に文書で対応を促すとともに、自己注用の患者指導せんの提供、患者向けトレーニングを行うことを求める。また、正しく投与できているかを医療機関にMRが定期的に確認する取り組みも行う。
製品仕様については、シリンジ製剤、AI製剤の針の内径を拡大し、薬液を流れやすくし、AI製剤の投与にかかっていた時間を15秒と約5秒短縮。手が不自由で一部患者から投与のために20秒押し続けて保持しつづけるのは難しいとの声を受けて改善した。中外は、針内径の大きい製品について7月から現場への情報提供を開始し、7月末~8月初旬より順次切り替える。