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AZ 3疾患領域別の営業・マーケティング体制を導入 7月から 糖尿病市場参入で

公開日時 2014/06/13 03:52

アストラゼネカは6月12日、3つの疾患領域別に営業・マーケティング体制を見直し、7月から稼働させると発表した。疾患領域は▽循環器・代謝領域▽消化器・RIA(呼吸器/炎症/自己免疫)領域▽オンコロジー領域――となる。同社では現在、プライマリーケア事業本部(MR約1600人)とオンコロジー・麻酔クリティカルケア事業本部(同約300人)の2事業本部制で展開している。しかし近年、新たに糖尿病領域に参入するなど扱う製品数や参入領域が増え、より専門的な情報ニーズも高まっていることなどから、疾患領域別の体制に移行することにした。なお、3疾患領域ごとのMR数の内訳は「検討中」としている。

世界のアストラゼネカでは疾患領域体制を敷いている。日本での今回の組織改編はグローバルの体制と整合性をとる意味合いもある。グローバルとの協業を促進することで、日本の営業・マーケティング部門の領域専門性の向上や、日本での新薬開発の加速化も期待できるとしている。

日本での循環器・代謝領域の主要製品は高脂血症治療薬クレストールや、糖尿病治療薬のGLP-1受容体作動薬ビデュリオンやバイエッタ、SGLT2阻害薬フォシーガなど。消化器領域ではPPIネキシウム、呼吸器領域では喘息治療薬シムビコートがある。炎症領域や自己免疫領域には製品を持っておらず、グローバルに併せて今回組織化した領域となるが、国内開発品として▽複雑性膀胱炎や肺炎の治療薬CAZ-AVI(フェーズ3)▽抗リウマチ薬mavrilimumab(フェーズ2)――などがあり、早期からマーケティングを進めることになる。オンコロジー領域の主要製品はゾラデックスやイレッサなどとなる。

◎疾患領域ごとに営業統括部長とマーケティング統括部長を任命

7月からの新体制では、全ての疾患領域を統括する営業本部長とマーケティング本部長のもとに、疾患領域ごとに営業統括部長3人、マーケティング統括部長3人を任命する。

7月1日付人事として、営業本部長には金子潔・経営企画本部長が、マーケティング本部長は野上麻里・プライマリーケア事業本部長が就任する。そして、営業本部の営業統括部長として、循環器・代謝領域担当に福元健二・福岡支店長、消化器・呼吸器領域担当に山下珠男・大阪支店長、オンコロジー領域に6月19日付で入社する岩田利彦氏――が就く。マーケティング本部のマーケティング統括部長には、循環器・代謝領域をディビット・スパックマン氏、消化器・RIA領域をアーネ・ダークス氏、オンコロジー・麻酔クリティカルケア領域を森田慎一郎・オンコロジー・麻酔クリティカルケア事業本部長――が就任する。スパックマンとダークスの両氏は現在、プライマリーケア事業本部のマーケティング統括部長を務めている。

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