武田薬品 PPIと低用量アスピリン配合剤タケルダ発売
公開日時 2014/06/13 03:51
武田薬品は6月12日、PPIランソプラゾール(商品名:タケプロン、15mg含有)と低用量アスピリン(100mg含有)を配合したタケルダ配合錠を発売したと発表した。アスピリンの低用量投与は血栓、脳梗塞や心筋梗塞の再発予防のために行われることがあるが、長期投与で胃などに潰瘍を起こすリスクもある。そこで消化性潰瘍治療薬のランソプラゾールを配合することで潰瘍の発生を抑えながら治療を進められるようにする。両成分の配合剤は日本で初めて。
発表によると、低用量アスピリンの継続的な投与が必要で、特に胃潰瘍や十二指腸潰瘍の既往患者に対しては、PPIを併用投与することが国内外のガイドラインにおいて推奨されている。同剤の承認適応は、胃潰瘍または十二指腸潰瘍の既往患者に限るとされている。
効能・効果は以下のとおり。
下記疾患又は術後における血栓・塞栓形成の抑制(胃潰瘍又は十二指腸潰瘍の既往がある患者に限る)
・狭心症(慢性安定狭心症、不安定狭心症)、心筋梗塞、虚血性脳血管障害(一過性脳虚血発作(TIA)、脳梗塞)
・冠動脈バイパス術(CABG)あるいは経皮経管冠動脈形成術(PTCA)施行後
投与は1日1回。薬価は1錠89.3円。