バイアグラのジェネリック価格 1錠1250円が多く 先発品の8掛け
公開日時 2014/05/28 03:52
東和薬品が5月26日に新発売したED治療薬バイアグラ50mg(一般名・シルデナフィルクエン酸塩)のジェネリックの販売価格(以下、価格)は1250円が多い模様だ。ジェネリックの価格を1250円に設定した医療機関のほとんどで、先発品バイアグラの価格が1500円であることから、バイアグラジェネリックは8掛けが多いということになる。本誌編集部が正規のED専門サイトに登録している医療機関について、その医療機関ホームページに掲載している価格を調べた。
ED治療薬は薬価がつかず、医療機関が価格を設定できる。このため、バイアグラのジェネリック価格が注目されていた。
バイアグラのジェネリックを販売する東和は本誌取材に、同薬の価格水準について、「ノーコメント」としている。先発品のバイアグラを販売するファイザーは本誌取材に、バイアグラの価格戦略を見直すかどうかについて、「ジェネリックの発売当初なので、ジェネリックの採用状況や販売価格を注意深くみている」と述べるにとどめた。そして、「ファイザーとしてはバイアグラ発売15年の実績を踏まえて、これまで通り、医療機関に適切な情報提供を行っていく」と語った。
東和は今月19日に国内で初めてバイアグラのジェネリックの承認を取得した。製品名は「シルデナフィルOD錠50mgVI「トーワ」」。同剤は水なしで服用できる口腔内崩壊錠(OD錠)で、これはバイアグラを含むED治療薬の中でも初めての剤形となる。割線付きの50mg錠のみ販売している。